翼は空を飛ぶために
8番街はだいたい見回り、残りはシスネの向かったLOVELESS通りのみとなった。
--翼は空を飛ぶために--
「くッ」
ガシャン!!と派手な音がした。
二人が慌てて駆けつけると、シスネが利き腕を抑えて足元をふらつかせていた。
「シスネ!」
「あれ、は…」
敵を見ると、ザックスとナマエは唖然とした。
それは今までのコピーとは明らかに異なるモノだった。
「兄さん…?」
「いいや、あれもコピーだ」
持っている武器さえ違わなければ、あれはまさしくジェネシス。
それほど、姿まで似ていた。
「こいつもコピー!?」
ザックスは剣を構えて突進していこうとした。
「ザックス駄目!」
「ナマエ!?」
「あ…ごめ、」
しかし、それをナマエは止めてしまった。
思わず口を塞ぐ。
ザックスはナマエをのぞき込んだ。
その瞳には困惑が浮かんでいた…
まるで、本物のジェネシスを見ているようで
体が…動かない
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