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「あそこ!」
「お姉ちゃん大ピンチ!」

音源の方向を振り向くと、ジェネシス・コピーに囲まれ追い詰められている女性がいた。
ザックスがすかさず駆け出そうとする。
しかし、それは突然遮られた。

ヒュッ

「ん!?」

ザックスの目の前にロッドが突き付けられる。
それを突き付けてきたのは、彼等が見知っている人物だった。

「8番街はタークスの担当だぞ、と」
「レノッ」
「…おま、あん時の」

それはタークスのレノ。
今回は相棒のルードも一緒だった。
ザックスは思わずムスッとする。
先日の件の気持ちがまだおさまっていないらしい。
レノはというと、そんな事気にしないという様子で性懲りもなくナマエに向き直った。

「よ、久しぶりだぞ、と」
「久しぶり…相変わらずだね」
「そりゃレノ様だからな」

レノはナマエの服を指差した。

「オーダーし直したヤツ、気に入ったか?」
「うん、この前のより動きやすいし」
「そりゃ良かったぞ、と」

すると、レノがナマエの頭に触れようとした瞬間。


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