[通常モード] [URL送信]

艶やかに舞う蝶
能力―チカラ―
 妾が5歳の時だった。


話し方はお母様の丁寧な話し方を真似た。


一人で家の中を歩き回ることが許されてから、両親に内緒でいろいろ試してみた。


すると、オーラを練ろうとしたら違うモノが出来た。


これは一体何なのだろうか。


あと、暗殺術はこの体では少しつらかったが、できた。


『(だが、これもまた訓練が必要だな。)』


そして、新しいこの世界には“ 忍 ”なるものがいるらしい。


お父様もお母様も有名な“ 忍 ”らしい。


さらに、お父様は「紫蝶一族」の現当主なんだとか・・・。



 ある日、オーラもどきを練っているところをお父様に見つかった。


「お前、チャクラを練れるのか!?」


・・・このオーラもどきは“ チャクラ ”というらしいことが判明した。


一人呆然としていると、急に視界が高くなり、抱かれていることが分かった。


「さすが、俺たちの子だ!」


・・・とすごく喜ばれた。


嗚呼、ウチのお父様はこういう方であった。


それからというもの、お父様からは性質変化と体術、幻術をお母様からはチャクラコントロールと医療忍術を教わることになった。


 また、ろくでもない人生を送りそうな気がするのは気のせいだと思いたい・・・。




 お父様から幻術を教わっている時だった。


『うぁっ!!』


突然、両目が焼けるような熱さと共に激痛が走った。


妾は思わず、目を押さえて蹲ってしまった。


「どうした? ・・・ッ!!この歳で開眼させたのか・・・!?」


お父様が妾の瞳を覗き込み、驚愕した後、哀しい目で妾を見た。


「(きっとこの子は穢れた大人の道を歩まなければならないだろう・・・。


 それまでは、俺たちが絶対にお前を守る!)」


 
 これから数年後、この幸せな生活が崩れるとは誰も知らない・・・。


[*前へ][次へ#]

3/5ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!