廻る星姫 ―スター・プリンセス―
残された者
そのころ、星月学園の中庭で寝ていた四季はふいに目を覚ました。
「っ!? ・・・姉さん?」
(四季、今までありがとう・・・。幸せに・・・。)
一陣の風が通り過ぎた。
なぜか、涙が止まらなかった。
もう、姉さんに会えなくなるような気がして。
その数分後、おやじ、基、会長が真っ青な顔をして駆け寄ってきた。
「姉さんが死んだ・・・?」
あの、姉さんが・・・?
見た目は俺とほとんど一緒なのに、中身も能力も全然違うと周りに笑われてきた。
でも、姉さんが「全部一緒だったらつまらないでしょう?」って言っていたから気にならなかった。
姉さんがいたから今の自分がいたと言っても過言ではない。
姉さんがいない・・・?
急速に世界が色あせていった。
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