廻る星姫 ―スター・プリンセス―
新しい家
『ねぇ、国光君・・・。』
「・・・なんだ?」
『私の住むところって、確かマンションの一室だったはずだよね?』
「・・・そうだな。」
『ここって、マンション・・・じゃないよね!! 国光君!!』
「・・・だが、住所はここだ。」
私たちは、一人で住むには大きすぎる二階建ての家の前にいた。
私は流さんに電話するために国光君から少し離れた。
*ここから先は英語での会話です。
「もしもs『ちょっと流さん!! あの家どういうことですか!?』 星奈?」
『私、国光君からマンションの一室って聞いていたんですけど!?』
「・・・あれ? 違った?
僕じゃなくて秘書のやつにやらせたからな〜。
マンションって言ったんだけどなぁ・・・。
想像と違ったならごめんね。」
『うぅ〜・・・(そんな風に言われたら怒れないよ・・・)』
私はできるだけの抵抗として何も言わずに通話を切った。
『(しょうがないか・・・。)』
そして、トボトボと国光君の隣に戻る。
『ここで合ってるみたい・・・たぶん・・・。』
「たぶん?」
『うん、なんか、流さん自身じゃなくて秘書の人が選んだみたいなの。
想像と違ったらごめんって言われちゃった・・・。』
「まぁ、流さんも忙しい方だからな。」
国光君はそう言って、うなだれる私の頭を撫でた。
「そうだけど・・・(頭、撫でられるのきもちいぃ・・・。)」
『まぁ、とりあえず入るぞ。』
「そうだね。」
そして、新しい家に足を踏み入れたのだった。
おまけ
〜♪♪〜♪
『あれ? 国光君、メール?』
「ああ。」
――面倒な役、押し付けてごめんね?
君の家の近くにマンションが無くてね。 by流
「・・・ハァ。(確信犯か・・・。)」
「??」
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