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廻る星姫 ―スター・プリンセス―
空港
 
「っあぁ、久しいな。(危ない・・・。一瞬、見惚れていた。)」


『う、うん。(国光君、すごくかっこよくなってる・・・。)』


それきり、会話が途切れてしまう。


『あ、あのっ!』


「っなんだ?」


『い、いや・・・。
 部活ってどうしたのかなぁって・・・。


 ほら、部長やってるっていってたから・・・。』


「あぁ、部活なら休んだ。」


『えっ!? 休んだの?』


「あぁ、あいつらも一日くらい俺が居なくとも大丈夫だろう。
 むしろ、大丈夫で居てもらわなくてはこちらが困る。」


『そっか・・・、それもそうだね!


 でも、部活より私のほうを優先してくれて本当に嬉しい・・・。 ありがとう。』


「大したことではない。 気にするな。」


『・・・うん。(国光君のこういうところ、好きだなぁ・・・。)』


始めは目も合わせられなかったというのに、今では普通に話していた。


「では、そろそろ行こう。」


『あ、そうだね!』


私が荷物を持って歩こうとしたとき、ふいに持っていたものがなくなった。


『あっ! 国光君、持ってくれなくともわたs「こういうのは男の役目だから、おとなしく甘えていろ。」・・・はい。』


そう、私の荷物を国光君がさりげなく持ってくれたのだ。


『(あれ、結構重いのに普通に持ってる・・・。
 やっぱり、男の人なんだなぁ・・・。)』


「星奈、置いていくぞ?」


『えっ? あぁ!待って、置いて行かないで!!』


意識を戻したとき、国光君はかなり先にいた。


急いで国光君の隣まで走る。


そうして、二人は空港を後にしたのだった。




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あきゅろす。
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