隼人×渚
2
それから、僕達はご飯を食べたり、ゲームをしたりでもう夜中になっていた。
「あっもう、こんな時間?」
渚の言葉に時計を確認すると、12:05と表示されている。
「もう、寝る?渚」
僕は問い掛けた。
「明日は土曜日で学校が休みだから、起きてても大丈夫だろっ」
渚はそう言いながら、僕の肩に寄り掛かってくる。
「そうだね。遊んでても誰も来ないし……。」
「…うん………。」
意識していなかったはずなのに、二人きりだと言うことにあらためて気付いた二人はなんとなく、沈黙になってしまった。
んー………。
僕はそっと渚の肩に手を回す。
すると、渚がどきどきする様子が感じられた。
これは、キスしていいってことかなー…?
少し戸惑う。
渚とはここ最近、エッチなことをしてきたが、
だからといって…付き合ってるわけではなくて…
僕は伝えたつもりだけど、返事はしてくれてないからなー…
僕は迷ったあげく、渚の額に軽くキスをした。
渚は驚いた顔をして、すぐ赤くなる。
僕はふっと渚に微笑んだ。
「…隼人ってさ…」
「?」
急に渚がしゃべりはじめた。
「…本当に俺のこと…その…好きなの?」
……。
うん、そうですよ。
あまりの直球な質問に僕はぽかんとして、心の中だけで答えてしまう。
…何、一人で頭でかんがえちゃってるんだろう…
自分につっこむ。
「聞いてる?隼人」
その言葉で、はっと我にかえった。
「聞いてるよ」
あわてて答える。
…っていうか、きちんと伝わってなかったのか…
少しガックリした。
まったく渚は鈍いなー
どんなに僕が渚のことを愛しているか……
僕は渚の手をとる…
そして、手の甲に優しくキスをした。
「渚…渚は僕の宝物だ。全部、自分の物にしたくてたまらない。」
じっと渚を見ると、渚は困ったような顔をした。
やっぱり、困った顔もかわいい。
そんな顔されたら…止められなくなる…
僕は、渚の指を一本ずつゆっくりと舐めた。
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