隼人×渚 宝物Q1 〈隼人サイド〉 「ねぇ…隼人…実はお願いがあるんだ///」 今は昼休み。 屋上で二人で座ってると渚が突然話してきた。 上目使いで見てくる渚は可愛いくて、ついつい甘くなってしまう。 「どうしたの?」 僕は渚の頭をぽんぽんと叩きながら、ほほえんだ。 「俺の親さ…明日から一週間いないんだ… 伶一も仕事の出張でいないし… 泊りにきてくれない!?」 なんとなく意味を把握する。 …昔から、さみしがりやだから、一人でいるのが嫌なんだな… 「さみしいの?」 僕が聞くと渚は照れたのを隠すように下をむいた。 渚と一緒にいれるのはすごいうれしいし… ふたりっきりだし… 何より渚の頼みを断るなんてしたくないし… 「いいよ」 にこっと笑うと、渚はホッとした顔で笑った。 可愛い…/// 僕はあらためて思った。 ×××××××××××× 「お邪魔します」 渚の家はいつも来ていて、もう他人の家という感じはしない。 渚はもうジャージに着替え、くつろいでいた。 「遅かったね」 渚は、リビングのソファに体育座りのように膝を立てて座る。 「あぁ…うん、渚が好きなケーキ買ってきたんだ」 「え!?やった!!」 パァーと渚の表情が明るくなり、駆け寄ってきた。 「泊まらせてもらうわけだしね」 ニコッと笑い、頭を優しく撫でると渚は真っ赤になって、ボソッと隼人はやさしすぎ…と言った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |