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[貰い物]
3
「今日の授業はここまで。各自予習復習忘れないこと。」

「フー……やっと終わった…」

今ようやっと5時限目が終わった

全く……
この1時間は散々だった

俺はあれから全力疾走でこの教室まで走ったものの
案の定遅刻扱い

ローナはというと
なんでも保健室に行くと事前に学級委員に言っていたらしく
遅刻扱いにはならなかった

ローナ・オックスめ………

遅刻扱いされた俺は
なんやかんやの課題を出され
授業中に当てられ………

もう散々だ

今更ながら
ローナは俺と同じクラスで
席もとなりどうしだ

そのため
と言うわけではないが
俺はヤツを睨み付けてやった

俺の視線を感じたローナは
チラッと俺の方を見遣る

すると
笑顔で手を振ってきた

………………ローナ・オックスめ…

それから6限目はあっという間に過ぎ去り
ついに魔の放課後が訪れた

俺達の班は今週掃除が無いので
すぐにでも帰ることが出来る

みんな思い思いにバイトやら部活やら
はたまた遊びにいったり出来る趣味の時間と言えよう

だが
今の俺にとってはただの嫌な時間でしかない

一体全体………

頼み事って何なんだよ本当に!!!

「お待たせ、はっちゃ〜ん!待ったぁ?」

「ぅわ!」

いきなり背中にズシッと重たいものがのしかかる

「おっ…重たいってローナ!!」

そう
重たいものの正体はローナだ

何故かしらないが
コイツは一日に一回は必ずもたれ掛かってくる

しかものいてくれないからタチが悪い

「失礼な。僕はこれでもBest体重を維持し続けてるんだよ?」

ベストの発音が素晴らしい………

でなく……………

「ホラ、これじゃ歩けないからのけよ。行くんだろ?ゲーセン」

「うん」

すると
フッと背中から重みが無くなる

ローナがのいた背中は
ほんの少し寒く感じた

「ゲーセンの前にトイレ寄ってこぉね」

「トイレ?今行ってこいよ」

「そうでなく、君がだよ」

「へ?」

ローナは不思議がっている俺の目の前に
例の風呂敷包みをプラプラさせる

「…………あぁ……」

そういえばそうか………

着替えなきゃなんだ…

「よぉし!じゃあ行こっかはっちゃん♪」

「…………はぁ…」

グイッと腕を引っ張られ
俺は引きずられるようにして校門を出た

服……

どんなのなんだろうな…


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あきゅろす。
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