カミサマ、この恋を + 「何を言うんだ…蒼。」 「人間はこんなにいるのに…僕達は出会ってしまった。笑っちゃうね…しかも気が付かなかったなんて。」 「…蒼。何かの間違いじゃ…」 「創路。いや…ソウ。僕達は敵だったんだよ。憎むべき一族の敵…」 蒼が笑う。 嫌だ。 嫌だ。 俺はお前との未来が欲しくてここにきたんだ。 なのに…意味がないじゃないか。 「…愛してるよ…創路。誰よりも。」 俺もだ。 俺も…。 蒼が剣をかまえた。 「蒼…。」 「創路。僕達は戦わなければいけない宿命なんだ。…剣をとれ。」 何かが頬を伝った。 愛してるんだ。 誰よりも、愛してるんだ。 「…さて、始めようか。」 カミサマ。この恋を…どうか。 【END】 [*前へ] [戻る] |