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◇小宇宙
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「秋浜(あきはま)〜今日もだっ大好きだ〜!!////」


…。


「お〜い知明(ちあき)。今日もワンコがしっぽふってるよ〜」


毎回、校庭から3階にむかって叫びながら、ブンブン手をふる…。


…理解不能のなぞの生命体。




…君は宇宙人ですか?






【小宇宙】







「秋浜!もっもしよかったら俺と映画どうですか!?////」



「…。」



ご飯を食べている最中だ。


だが向かいには、チケットをにぎりしめた手が差し出されている。



それは顔を真っ赤にした宇宙人、篠崎健太郎(しのざきけんたろう)のものだった。


「…モグモグ。また、きたのか。」


「今日も…秋浜は綺麗だね////」


「今日はなんの目的?」


「今日は映画どうかなって思って///」


「…モグモグ。(映画で人類について学ぶのか)」


「…/////(みとれちゃうな)」



これは二人の間でのごく普通の会話。


学校一美男子と学校一爽やか男前のヘンテコな会話に学校中が毎日聞き耳をたてる。

「こりないね〜健ちゃんも。また知明、話通じてないよ」


口をだしたのは、学校一やんちゃボーイの五十嵐仁(いがらしじん)。


ちなみに彼は知明と幼なじみだ。


「ム。失礼なことを言うな。俺はきちんと宇宙人の言葉を理解してるぞ。」


「すでに答え間違ってるぞ〜」


デコピンをされて、痛くなった額をこすりながら、宇宙人をみる。


すると涙目の顔が目に入った。

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あきゅろす。
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