◇雨 B 「…!!」 「?」 「…。」 おっ…思わず、びっくりしてしまった。 なんだコイツ…。 振り向いた、栗色頭はまるで絵画の天使のような顔で、とにかく美しい。 見れば目は少し違う色をしていて、なんとなくハーフかなんかだと雰囲気でわかった。 なんか…怒る気うせたわ…。 じーっと見ると、色も白い。 観察すると全てが綺麗だと思った。 「…あのー」 「…?」 話しかけられて、不意にわれにかえる。 やべぇ…観察しすぎた。 見ると、美少年はなぜか顔を赤くしている。 とりあえず…その無駄なフェロモン振り撒くのやめてくれ。 「…なに?」 「え?」 「さっき、話しかけてきただろ?」 …あぁそうだ。なんか跳び跳ねてんのがイライラして前いけよって思ったんだ。 だけど、怒る気力なくしてー… 「はぁー…」 「?」 俺はため息をつく。 すると、目の前の人物は不思議そうに顔をのぞきこんできた。 どきっ 「…あぁやっぱ…もういいわ」 なんだこれ。 なんで、俺、男のコイツにどきどきしてんの? ありえねぇから。 [*前へ][次へ#] [戻る] |