[好きなんです…。]
3
「蓮....帰ろ?」
「楓っ!待たせて悪かった!今迎えにいこうと思ってて」
「.....。」
慌てて手を離し駆け寄ってきた蓮。
俺は後ろにいる人から目をそむけた。
「いこうぜっ」
「.....うん。」
蓮が教室の扉をしめると、なんだか微妙な気持ちになって、俺は蓮の後ろをトボトボと歩く。
俺の様子に蓮は気がついたのか無言で手をつないできた。
「....あー楓....さっきの見てた...よな?」
「....うん」
帰り道。
門をでた所で蓮が口をひらいた。
「なんにも心配することねーからな。」
「......。」
覗きこんで優しく笑う蓮を見る。
改めて見ると蓮ってかっこいいよな。
おれなんかと違って背たかいし。
手とかも大きくて男らしいし。
その上料理とかも上手で世話焼きだし。
俺なんかなんにも出来ないのに。
「.....蓮」
「ん?」
「蓮って....いつも告白されたりしてるの?」
「まぁ.....前は怖いとか言われてあんまりなかったけど、なんか知らねーけど最近は多いな...」
「そう.....なんだ....」
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