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[好きなんです…。]
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綾人さんを追いかけて着いた場所は屋上。


蓮に何があったんだろう…


っていうか、あれだよねっ!?このパターンは、喧嘩して暴れてるみたいな!?


俺が変な態度とっちゃったからかな…俺のせいだっ


殴り合いとか…?急に怖くなって、俺は俯く。


すると、振り向いた綾人さんが俺の肩を叩いた。


「楓君急にごめん…でも君しか蓮を助けてあげられないから…誤解ならきちんと話してあげて」


「ゔ…あ…はい」


俺、喧嘩強くないけど…チキンだけど…


「頑張ります!!」


ゆっくりと頷いた綾人さんにお礼を言って俺は扉に手をのばす。


いざ、戦場へ!
まってて蓮!!




ガチャッ







「……。」



……?


「……。」


がっガオ〜!……?


あれ?


シーン…


「……。」


おかしいな?


何にも音しないんですけど…


殴り合いは!?
飛び散る血しぶきは!?


「……。」


「……れーん?」


いくら待っても音はしない…


綾人さん、まさかやっちゃった?
場所間違えるなんて、典型的なことしちゃった?


おそるおそる周りを見渡す。


「れ〜ん?…いないの?」


返事はない。


…あ〜…


まさかの展開。
緊張して損したじゃん。


「…はぁ」


場所間違えるなんてさ。俺は戻ろうとため息をついて、振り返った。

その時。
ムニッ


…え?


何か踏んだ!?


「れっ……蓮!??」


そう。


それは蓮の背中でした。


…なんで!!??



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あきゅろす。
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