[好きなんです…。] 5 しかし、ある意味、葉さんがいて良かったと思う。 これは二人きりだったら、確実に俺は…。 カァァァ…/// ゲホッ…最悪だぜ…楓が具合わりぃのに、興奮するとか…//// でも触りてぇ… 見てられず、そらした目をまた楓にもどす。 首筋に目がいく。 そして、少しぷっくりした赤い唇。 とおった鼻筋。 優しげな二重の黒い目… 「!!」 そこで急に目が合い、楓がまだこちらを見ていたことに気が付いた。 なっ…//// 「…蓮」 「…ん?どっどーした?///」 平常心だ俺!! 見てたの別にばれたわけじゃねーしっ。 「蓮…お願いがある…」 「?なんだ?」 なんか文句をいいたげな葉さんが目に入ったが、俺は気が付かないふりをして、楓に近寄った。 「おら、言ってみ?」 「…。」 楓は、トロンとした目をおよがす。 可愛いすぎだろ、と思ったが、楓が何かいいたそうで必死なので、俺は黙って言葉をまった。 「手…」 「ん?」 「手…握って…?」 「…」 …。 「「なっ!!!!!!」」 かぶった。 確実に、今俺と葉さんはかぶった。 [←][→] [戻る] |