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[好きなんです…。]
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しかし、ある意味、葉さんがいて良かったと思う。


これは二人きりだったら、確実に俺は…。


カァァァ…///


ゲホッ…最悪だぜ…楓が具合わりぃのに、興奮するとか…////


でも触りてぇ…



見てられず、そらした目をまた楓にもどす。


首筋に目がいく。


そして、少しぷっくりした赤い唇。


とおった鼻筋。


優しげな二重の黒い目…



「!!」


そこで急に目が合い、楓がまだこちらを見ていたことに気が付いた。


なっ…////


「…蓮」


「…ん?どっどーした?///」


平常心だ俺!!


見てたの別にばれたわけじゃねーしっ。


「蓮…お願いがある…」


「?なんだ?」


なんか文句をいいたげな葉さんが目に入ったが、俺は気が付かないふりをして、楓に近寄った。



「おら、言ってみ?」


「…。」


楓は、トロンとした目をおよがす。


可愛いすぎだろ、と思ったが、楓が何かいいたそうで必死なので、俺は黙って言葉をまった。


「手…」


「ん?」


「手…握って…?」


「…」


…。




「「なっ!!!!!!」」


かぶった。



確実に、今俺と葉さんはかぶった。

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