[好きなんです…。] 10 「ほらっ。座れ。」 手をひっぱられながら、歩いて着いたのは、いつかの公園。 クッキー事件の場所だった。 「あっ。ここ…」 「あ゙?…あぁ…この前きたとこだよ」 蓮は特に気にしていないのか、ベンチにドカッと座ると俺に向かって手招きをする。 「早く隣座れよ」 「え?あ。うん」 俺は自然に蓮にくっついて座った。 「!!!!」 ビクッッ 「っ!?なっなんかした?」 なっなに? 急にびくーってなるもんだから、俺もびっくりしちゃったじゃん!!泣 蓮を覗き込む。 「つーか!!」 ビクッ ? 「なっ…なに?」 「ちっ近くねぇか!!??//////」 …………。 「…え。別に普通じゃない?」 「…………。」 ……なに? この微妙な空気。 もしやー… 俺、やっちゃった? あー。 俺の家族とか常にくっついてくるから、よくあるんだよなー。 他の人と距離感のギャップが… 俺は青くなりながら、ささっと離れようと動いた。 「ごっごめんなっ!!そういうの気がきかなくて…」 ぐいっ。 …ん? [←][→] [戻る] |