[通常モード] [URL送信]

[好きなんです…。]
1
好きだ。


どうしようもなく好きなんだ。


お前のことが好きすぎて。


俺はー…





俺は、お前を。







【想いの行方】






「ちょっ…蓮!!離してっシゲがっ」


イライラする。


イライラしすぎて、気が変になりそうだ。


どうしてコイツはこう言うことをきかないんだ。


俺はいつも言ってる。


他のやつなんかにそんなに笑いかけるなって。


俺だけ見てろって。


コイツはなんもわかってない。



放課後、俺が楓の教室に迎えに行くと…


「ちょっ…シゲっくすぐったい!!!アハハッ笑」


「おらおらーっ」


……………。


…………おいおい。


アイツ殺すぞ。


もともと開いていた扉の前にきて、一番はじめに目にはいったのは誰かとじゃれている楓だった。


「シゲ〜俺わき腹はまじむり!!アハハッ!!笑」


「お前耳も無理だろ!!さわっちゃる!!」


「ひや〜!!無理っす〜!!!!笑」


………。


相変わらず、二人は俺の気配には気付かない。


俺は見たことがある、楓の相手を睨んだ。


アイツ…。


いつも楓の隣にいるやつ。


俺はそいつを知っていた。

[←][→]

6/14ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!