be constantly blinkingA(1000hit)
美人攻×普通受
「ごめんね?彰に見つめられたら、我慢できなくなっちゃった」
「そんなん、俺のせいじゃないじゃん。……あんまり由宇が綺麗だからいけないんだ。目が放せなくなる」
イタズラが成功した子供みたいに笑う美しい人。
「放さなくていいよ。その為にこの顔に産まれたんだ。彰を捕まえておく為に、ね?」
「そんなのずるい」
じゃあ、特出するものを何も持っていない俺はどうなるんだろう。
そんな思いがついつい口から滑り出た。
「どうして?」
そう問われて、返事に困ってしまう。あまりに幼稚な自分の思考に、そのまま口にした事を後悔したが、もう遅い。
「彰、こっち見て」
顎に優しく添えられた温もりに誘われ、顔を上げると由宇と目があった。
「もう、なんでそう可愛い事ばっかり言うの?」
「可愛いくなんか、ない」
引力の強い瞳に、全てを見透かされているようで恥ずかしくなった。
いっその事、その瞳に吸い込まれてしまいたい。
「そんな彰が好きなんだよ。」
「意味が分からない」
「そのままの君が好きって事」
どうも腑に落ちない。上手く誤魔化された気さえする。けれど、甘く緩んだ目元から伝わる暖かさに、そんな事はどうでも良くなっていた。
「もう、絶対放さないから、覚悟してね」
唇が触れる寸前でそう言われ、返事をする間もなく、俺の口は塞がれた。
素早く滑り込んだ舌は、ゆっくりと確かめるように口内を這い周る。
全身に駆け抜ける甘い痺れに、そっと握られた左手に気付けるだけの余裕は、全くなかった。
「え、え? あれ?」
「あ、気付いた?」
「何コレ」
「一周年記念。
これからも宜しくね」
「……も、やっぱりずるいや」
左手の薬指には、
控え目な光を放つ
シルバーのリング。
夢じゃないかと
何度も瞬きをした。
―あとがき―
1000hitを踏んで下さったキリト様に捧げます。
素敵なリクエスト有り難うございました。
こんなんですが…
随分とお待たせしてしまった割にこんなんですが、良かったらもらってやって下さい。
一つ言い訳をすると…編集中に半分以上が消えてしまったんですよ(泣)
文字数をすっかり忘れていて。
…かなりoverしていまして。(只の阿呆です)
そんなこんなで書き直しに苦戦していました。
そしてイメージと違かったらスミマセン。
(結来の趣味で、勝手に年下攻めになってます。
…言わなきゃわかりませんが←)
そして、また何かありましたら、私でよければいくらでも書かせて頂きますので声をかけてやって下さい。
1000hit有り難うございました!!
以下どーでもイイ裏設定。
速見 彰(はやみ あきら)
26歳 175cm A型 (受)
爽やか系な
ごくごく普通のサラリーマン。
先輩や上司に可愛がられるタイプ。
朝間 由宇(あさま ゆう)
21歳 171cm AB型 (攻)
中性的な美人さん。
思いのまま生きてる自由人。
一応大学生。
突飛な発想に度々周りの人を困らせるが、その笑顔が憎めない。
今回はかなり時間がかかってしまい…
これはキャラ作りから!と、妄想が広がってできた裏設定でした。
結来の場合、後からキャラが膨らんでくる時と、
逆にキャラから話が膨らんでくる時があって…
間違った方から手をつけると行き詰まります。
それもこれも、全部自分の未熟さゆえです。
精進せねば!!!
be constantly blinking
=しきりに瞬きをする
20090320
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