TF学園 2 「クリフ!どうしたの!?」 バンブルが俯せで倒れていたクリフを抱き起こして聞いた。 「・・・う〜ん。い、いきなりちっこい変な黄色い奴が出てきて、そいつが飛び付いてきたら、体中がビリビリして、気が付いたらこの有様・・・(ガクッ)」「クリフーーー!」 『クレムジーク!!』 「え?マイスター、なんか言った?」 「いや。今の声は・・・。」 『クレムジーク!!』 「あ゙あ゙ーーーあいつだーーー!」 グリムロックが指差す先にちっこい変な黄色い奴がいた。 「あいつの仕業だな!?」「俺達が探してた奴だーーー!」 スワープがそう言うと、クレムジークは学校の中へと入っていった。 「奴を追うぞ!!」 マイスター達は校舎に向かった。 校舎に入ったマイスター達は廊下をどたばた走りながら、ちっこい変な黄色い奴を探していた。 「そういや、あいつなんて言うの?」 不意にバンブルがグリムロックに尋ねた。 「あいつは〜、確かク、ク・・・」 『クレムジーク!!』 突然彼らの目の前に奴が出てきた。 「クレムジークだ!」 スナールが叫んだ。 『クレムジーク!!』 「あっ、こら待て!」 マイスター達は追い掛けるが、クレムジークは壁を擦り抜けることができ、見失ってしまった。 「何をしているんだ?お前達。」 クレムジークを見失ったマイスター達の前にコンボイが現れた。 「コンボイ先生!実は・・・。」 マイスターは今までのことをコンボイに話した。 「そんなことが・・・。実はホイルジャックとパーセプターから連絡があって、今日は休校することになったんだ。」 「休校?何でですか?」 「いやバンブル、あの黄色い奴は、以前メガトロンが拾ってきたんだ。」 「メガトロン先生が!?」 あの親父、どんな趣味してんだ・・・。コンボイ以外の誰もが思った。 「それで?」 「うむ、珍しい生き物だったからホイルジャックとパーセプターが生物部の部室で飼っていたらしいんだが、逃げ出してしまったんだ。」 「そいつ、何か危険なんですか?」 「まるで電気の塊のような奴だから、触れば感電してしまう。」 コンボイが言いおわったとき、どこかで『クレムジーク!!』という声と悲鳴が聞こえた。 「ブロードキャストの声だ!!」 マイスターが言う。 「放送室か・・・!」 コンボイ達が放送室に入ると、そこには壊れた放送器材と頭を抱えたブロードキャストがいた。 「ブロードキャスト!?どうしたんだこれは!?」 マイスターがブロードキャストに近づくと、突然ブロードキャストがマイスターにガシッ!と抱きついた。 「ふっ、うぐっ、マイスターーーー!!(号泣)」 「(キモッ)どっ、どうし・・・」 「今度の放送部の大会で出す予定だったVTRの編集してたらちっこい変な黄色い奴が入ってきて器材ブッ壊してデータがとんだ〜〜〜〜〜〜!!」 「ええぇぇーーー!!!」 それを聞いたマイスターはブロードキャストに抱き締められたまま、へなへなとその場に座り込んでしまった。ブロードキャストはどさくさに紛れてマイスターの胸に顔を埋めていたが、突然物凄い力で蹴り飛ばされた。 「何ヲシテイル、コノ口ダケノイカレサウンドガ。」 いつのまにかいたサウンドウェーブがブロードキャストからマイスターを引き剥がした。 「安心シロ、マイスター。VTRノデータハ昨日ダビングシテオイタカラ無事ダ。」 「本当かっ!?」 ありがとう!とマイスターがサウンドウェーブに抱きついた時、サウンドウェーブはマスクのしたでニヤリと笑った。 「こぉらぁサウンドウェーブ!!何しやがんだ!!」 復活したブロードキャストがサウンドウェーブに突っ掛かった。 「ウルサイ黙レ役立タズハ死ネ。」 「ひどっ!!」 サウンドウェーブとブロードキャストが言い争っている間、コンボイ達はクレムジーク探しを再開した。 つづく [*前へ][次へ#] [戻る] |