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小説
3(パンツ)
鼻をつまみたくなる激しい硫黄の臭いにより眠りから覚めた。


「目、覚めた?」




異臭の原因の女が立っていた。


立ち振る舞いは雄々しく、足にはしっかりとした肉が付き、パンツが知っていた限りでは、女という性別はこんなにも雄々しかっただろうか…?


美優にあったその日からパンツの地獄の日々が始まった。

電話番号を教えた覚えはないのに毎朝7時きっかりに美優から電話がかかってくる。
「起きた?ダーリン」、「ふふふ、今日のおパンツの色はピ・ン・ク」などふざけてるとしか思えない電話がかかってくる。初めは間違い電話かと思ってたがこう何度もかかってくると認めざるを得なかった。

夜になると深夜三時まで十分おきにあいつからのメールが届く。
「こんばんは、ダーリンすき」から始まり「おやすみ、ダーリンすき」で終わる。



何がしたいんだあいつは。


メアドも電話番号も変えてもあいつは捜し当てる。


考えを巡らせてたらゴリラ、いや、美優に肩を掴まれた。

「パンツw」


俺はあいつから…あのゴリラにも勝る女から逃げられる日がくるのだろうか。

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あきゅろす。
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