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小説
隣家
俺はインターフォンが好きではない。だからいつも扉を叩くことにしている。
こんこん―
乾いた音が廊下に響く。
しかし反応はない…居留守か?
こんこんこん!
―今度は強く、3回叩いた。俗に云う、トイレノックだ。
…とたとた
足音。
俺はひたすらドアスコープと自らの眼との零距離を保った。
少しの間を置いて、緋色の瞳が覗いた。
―間違いない。レンだ。
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