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男のものを舐める趣味はない。見ず知らずの人間なら尚更だ。
ふい、と思わず顔を背けると、ガッ、と頭を掴まれて無理矢理唇に押し当てられた。
それでも口を開けないと、思い切り右頬をばちん、とはたかれる。

「…っ、い、た…」
「大人しく口開けろ、殴られたいのか」
「…ぅ………」

殴られたいわけじゃない。しかし言うことを聞くのもいやだ。
自分と葛藤していると、前髪を掴み上げられる。

「ほー、乙桐探偵様は殴られるのが好きなんだな?とんだドM野郎だ」
「ち、違…っ!」

否定する間もなく、今度は拳で殴られた。ゴッ、と鈍い音がする。
頭が揺れて、目がチカチカした。

「あ…あ゙ァ……ッ!」

これ以上殴られては堪らない、痛みに耐えかねて口を開くと、ソレが口内に侵入してくる。
でかいし臭いし汚いし、正直もうイヤだ。吐き出したい。
その状態のまま固まっていると、再度前髪を掴み上げられ強制的に動かされる。

「ふっ!ん、ぅ、うん…ッ!」
「歯立てたら殺すからな」

殺す、というワードが出たら、従わずにはいられない。
男は、僕の口をオナホールか何か、まるで物のように扱う。奥を突いて、気持ち悪い。

「は、ふ…っん、ぅ!む、ぅ、ん…ッ」
「…っ、出すぞ」
「ふ…っ!?は、ひ……っ」

びゅる、と喉奥に精液が叩き付けられる。
いきなりのことで、反射的に全部口から吐き出した。そのまま咳き込む。

「う、ゲホッ…!うぇ…っ」
「誰が出していいっつった?こら」
「…、ッ!や…」

すぱん!と尻を平手で叩かれる。
これ絶対手形ついてるよ、ヒリヒリして凄く痛い。
痛みに涙を浮かべていると、両足をがっと開かれる。
今更恥ずかしいだのなんだの言ってられないが、それでも閉じれるなら閉じたかった。
突然、男のゴツイ指が僕の自身を擦る。

「ッや…!?あ、ひ…っ!!」

薬で限界まで張り詰めていたソレは、息をつく間もなく精を放ってしまった。

「堪え性の無い奴だ。犬の方が利口だな」
「おい、うつ向けろ」

顔に熱が集まるのが分かった。しかし色々考えるより先にひっくり返される。
石が顔に刺さった。
これ、目に刺さったら失明すんじゃないのか。
地面から腕で身体を支えるが、足の方は押さえられたままだ。
何をする気だろう、と思っていると、

「う、あっ…!?つめた…っ」

後ろの穴に、何かを塗られる。
振り返って何かを確認する前に、男の指が中に入ってきた。

「あ、ちょ…っやめろ、何して…ッ!」
「お前のケツ広げてんだよ」
「違うっ!そうじゃなく、て…!」

聞きたいのは、なんでそんなことをするのかってことだ。
嫌な予感が頭をよぎる。


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