3 男のものを舐める趣味はない。見ず知らずの人間なら尚更だ。 ふい、と思わず顔を背けると、ガッ、と頭を掴まれて無理矢理唇に押し当てられた。 それでも口を開けないと、思い切り右頬をばちん、とはたかれる。 「…っ、い、た…」 「大人しく口開けろ、殴られたいのか」 「…ぅ………」 殴られたいわけじゃない。しかし言うことを聞くのもいやだ。 自分と葛藤していると、前髪を掴み上げられる。 「ほー、乙桐探偵様は殴られるのが好きなんだな?とんだドM野郎だ」 「ち、違…っ!」 否定する間もなく、今度は拳で殴られた。ゴッ、と鈍い音がする。 頭が揺れて、目がチカチカした。 「あ…あ゙ァ……ッ!」 これ以上殴られては堪らない、痛みに耐えかねて口を開くと、ソレが口内に侵入してくる。 でかいし臭いし汚いし、正直もうイヤだ。吐き出したい。 その状態のまま固まっていると、再度前髪を掴み上げられ強制的に動かされる。 「ふっ!ん、ぅ、うん…ッ!」 「歯立てたら殺すからな」 殺す、というワードが出たら、従わずにはいられない。 男は、僕の口をオナホールか何か、まるで物のように扱う。奥を突いて、気持ち悪い。 「は、ふ…っん、ぅ!む、ぅ、ん…ッ」 「…っ、出すぞ」 「ふ…っ!?は、ひ……っ」 びゅる、と喉奥に精液が叩き付けられる。 いきなりのことで、反射的に全部口から吐き出した。そのまま咳き込む。 「う、ゲホッ…!うぇ…っ」 「誰が出していいっつった?こら」 「…、ッ!や…」 すぱん!と尻を平手で叩かれる。 これ絶対手形ついてるよ、ヒリヒリして凄く痛い。 痛みに涙を浮かべていると、両足をがっと開かれる。 今更恥ずかしいだのなんだの言ってられないが、それでも閉じれるなら閉じたかった。 突然、男のゴツイ指が僕の自身を擦る。 「ッや…!?あ、ひ…っ!!」 薬で限界まで張り詰めていたソレは、息をつく間もなく精を放ってしまった。 「堪え性の無い奴だ。犬の方が利口だな」 「おい、うつ向けろ」 顔に熱が集まるのが分かった。しかし色々考えるより先にひっくり返される。 石が顔に刺さった。 これ、目に刺さったら失明すんじゃないのか。 地面から腕で身体を支えるが、足の方は押さえられたままだ。 何をする気だろう、と思っていると、 「う、あっ…!?つめた…っ」 後ろの穴に、何かを塗られる。 振り返って何かを確認する前に、男の指が中に入ってきた。 「あ、ちょ…っやめろ、何して…ッ!」 「お前のケツ広げてんだよ」 「違うっ!そうじゃなく、て…!」 聞きたいのは、なんでそんなことをするのかってことだ。 嫌な予感が頭をよぎる。 [*前へ][次へ#] |