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カプチーノにミルクの恋模様


『打つの遅くてごめんなさい。私のなまえはnameですよ!ベルさんはあしたもお仕事ですか?がんばってくださいね』

nameからの初メール。明日は仕事はない。nameまた遊びにきてくんないかなーうししっ。

『明日は俺はオフ。ってかまたヴァリアー遊びにきてよ』

30分後ケータイが鳴る。ほんと打つの遅いんだな、まぁかわいーから良しとする。しかもあの言い方だとなんか王子以外とメールしてないっぽくね?うしし、王子超ラッキー。

『ボスにしばらくヴァリアーに行っちゃだめって言われました…あと部屋に飾ってあったベルさんの写真を持って行かれました…ほんとにショックです…』

あのヘナチョコ10代目意外とやること早いな。ふーん、まぁいーけど王子から会いに行けばいーだけだし。外でもデートはできるし?うしし、爪が甘いね沢田綱吉。つか写真って何?nameもしかして俺のストーカーだったりするわけ?ししっ、nameなら歓迎♪返信しようとボタンを押すよりはやく携帯が鳴った。着信name。

「もしもし?」
『もしもし!ベルさんですかっ?!』
「うん」

nameは相当焦っているようで、その姿が目に浮かぶ。まだ一度しか会ったことがないのに、なんでか焦ってる姿も想像がつくなんて。

『あのっ写真っていうのは!別に隠し撮りしたやつとかじゃなくてですねっ』

あぁ、そのことか。まぁ確かに好きでもなくてついさっき知り合った奴にそんな発言されたら多少ストーカーっぽくて引くかもね。

『普通に、了平さんに頼んで資料の中から1枚もらっただけなんです!!』
「ふーん。ま、別に王子気にしてないから大丈夫だよ。てゆーか王子もnameの写真ほしーんだけど」

ボスに頼めばくれるかな?いや、持ってないよな。たかだか本部の一使用人の写真だし。

『あっ、えっ、じゃ、じゃぁ今度送ります!!』
「ししっ、いーよ会いたいし、俺が取りに行くから」


nameはありがとうございますっ!って言いながら、きっと受話器の向こうで何回も頭下げてるんだろうな。



(ねーボス、本部の使用人1人ほしーんだけど)
(あのチビ女なら無理だぞ…)
(え?何?実はもうボスも掛け合ったことある感じ??)
(…うるせぇ、カスが)



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