1歩め(+10)
ボンゴレからお使いがきた。ボスに通そうと思ったのに大丈夫ですって言われた。
「いーの?」
「はい。すぐ帰れってボスに言われてますから…」
そのわりになかなか行こうとしないチビ。え?何?もう用事終わったんでしょ?じゃーはやく帰ればいいじゃん。噂によるとこいつあっちのボスに重宝されてるらしいからあんまモタモタしてっとお迎え来ちゃうんじゃないの?
「あっ、あの!」
「ねえ」
「「…」」
被っちゃった。お先にどーぞ、うししって言ったら彼女はもじもじし始めた。赤いほっぺが林檎みたい。…ふーんなるほどね、こーゆータイプ。王子嫌いじゃないよ、うししっ。
「あっ、あの…ベルさん」
「俺の名前知ってんだ」
「はい!」
どっかで会ったことあったっけ?ま、どーでもいいけど。コイツの名前はなんていうんだろ。
「ば、番号…」
「へ?」
「番号交換しませんか?!」
「ししっ♪いーけど」
チビはさっきまでのもじもじはどこへやら心からの笑顔で王子を見た。ヤバい、何この動物かわいー。るんるんしながらケータイを出すそいつ。ししし、王子とそんなに電話したいんだ?なんなら毎日してやってもいーけど?
「メアドは?」
「メール…私打つの遅いけどいいですか?」
「ししっ、いー練習になんじゃん」
「!ははははいっ!!」
(nameがメール?珍しいな…誰とメールしてんの?)
(ベルさんですっ♪)
(………ふーん…name)
(はいっ?)
(当分ヴァリアー行くの禁止な)
(はいいっ?!?)
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!