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ローズマリーは夢を魅る

今日はボンゴレの会議があるからヴァリアーの方たちが来るんです。まだ昨日のことですが、すごく張り切って会議室をお誕生会みたいに飾り付けてしまって雲雀さんに怒られたことはいい思い出です。

「おーはよっ♪」
「わぁ!」

寝不足で瞼をこすりながら冴えない頭で歩いていたら後ろからいきなり抱き着かれて驚いた。私の腰に回るその腕はボーダー柄。

「ベ、ベルさん…?!」
「ししっ、正解」

心臓のどきどきが間違いなく聞こえているはず。いやもう口から飛び出してしまいそうだだってもう、あぁ、ベルさんがこんな近くに…!今にも倒れそうな私を連れ戻してくれたのは獄寺さんの声だった。

「おい、お前はイチャついてねぇで仕事しろっ」
「は、はいすいませんです獄寺さんっ!」
「男の嫉妬はみっともないぜ?」

私を離したベルさんは獄寺さんと仲が悪いのか、睨み合っているようにも見えた。ベルさんは私の肩に腕を回して私に向かってにっこり微笑みかける。ああぁ、王子様スマイル…!きゅん死にというのはこのような状態をいうのでしょうね……!

「だって俺達メル友だもんなー」
「…メル友?ハッ何言ってやがるそんな訳…」
「は、はいっ!メル友ですっ!!」
「ししっ、この分だとnameがヴァリアーのメイドになる日もそう遠くないんじゃね?」

ヴァリアーのメイドなんて、そんな、し、心臓が持ちませんだってだってそれってへたしたら一日中ベルさんと一緒の空間にいるわけじゃないですか。いつ気を抜けばいいのわからないし、そんなの過労死してしまいます…!

「nameはボンゴレの使用人だ、第一そんなの十代目が許すわけねぇだろ」
「ふーん。まぁいいやもっと手っ取り早い方法があるから」

もっと手っ取り早い方法って、なんだろう。首を傾げる私の手首を獄寺さんが掴んで、歩き始めた。折角会えたのに名残惜しいけど、ベルさんに慌ててさようならを行って獄寺さんについていく。すごくプンプンしていて、ちょっと…いやかなり怖いです…。


(うぉぉおい勝手にうろうろすんなぁベル!)
(俺あいつと結婚するわ)
(つきあう前からお熱いこったなぁ)



あきゅろす。
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