大切なのは、/山崎夢、バレンタインネタ
「コレ、あげる。」
そう言って、一生懸命ミントンするコイツに、正直言ってお世辞でも"美味しい"とは言えないチョコをあげてみた。
「うえっ!」
案の定、不味かったのか、一口食べて今にも吐き出しそうに、咳払いをしている。
「なに、コレ」
「え、一応チョコなんですが…」
「俺には、姐さんが作る卵焼きにしか見えないんだけど…」
否定はしない。
この世に生まれてからやや18年、一度もまともな料理は作ったことございません。
ホント、お妙さん並の料理しか作れません。
嫌がらせ?、というコイツの言葉に私は苦笑いするしかなかった。
「嫌だったら食べなくて良いから」
この世の物とは言えぬモノを食べて死んで、殺人犯になるのはごめんだ。
しかしコイツは、不味いだのなんだのと文句を言いながらもチョコを食べてくれている。
「ねぇ、死ぬかもだから食べないでよ」
いくらそう言っても、山崎は食べることをやめない。
「山崎、チョコ買ってくるから…」
「ううん、食べるよ。せっかく一生懸命作ってくれたんだから」
「でも…マジで美味しくないから……」
それでも山崎は、"気持ちが篭ってるから美味しいよ"と言って残りのチョコを全部食べた。
大切なのは、
「味じゃなくて、気持ちだよ」
「山崎ぃー!!!」
─────────────
バレンタインネタ第2段!
山崎にハマったので、
書いてみましたが…
文才無いって嫌ですね…
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!