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そして、溺れる。/宍戸夢、(微)裏


ほんのりと、ホントに少しだけ頬を赤く染める彼女の、妙に色っぽい声が部屋に響いた。
時折、"ぴちゃ"いう音が聞こえる。


「りょ…う……やめ、て」

「少し黙ってろ」


彼女の抵抗は無駄に終わり、彼は耳をそっと舐める。
すると彼女は「んっ」という声を発し、肩がビクッと動いた。



「ねぇ、なんで急に……んっ」

喋ってる途中で突然、息が出来なくなり、呼吸が苦しくなった。
唇が、何かによって塞がれていると分かった時、身体がゾクッと震えた。
彼の唇が自分の唇を塞いでると分かった時には、口の中に舌が入ってきてた。

暫く、深く、深い口付けが続いた。



「んっ、ハァ…ハァ」

「っ……俺、お前の事好きだから…」

「…何、突然…」


本当に突然だった。
普段の彼なら、絶対に"好き"とは言わない。
たまに、顔を真っ赤にして照れながら言うけれど、真顔では絶対言ったことがなかった。

突然の事で、ポカーンとしていると首に何かを感じた。
"くちゅ"などの音が聞え、彼女は「あっ」と言葉にならない声を出す。
最初は、くすぐったかったが、すぐに慣れた。


そして彼女は、少しずつ快感に溺れた。






そして、溺れる。





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あきゅろす。
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