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お勉強(ロキド短)
「おい、」


「ん?ああもう分からないところが見付かったのかユースタス屋よったくおまえは全くもって手のかかる奴だな「頼むからおれの会話するタイミングを奪わないでくれないかトラファルガー。」」



「ユースタス屋が可愛いからいけないんだから仕方ないだろ。で、何?」



「可愛いって……ハァ…女に言えよなそれ…だからァ、この状態、解放してくんね?」



トラファルガーの膝の上から。



*お勉強


「嫌だね断る。」


フン、と言わんばかりにそっぽを向くトラファルガー。だからね、それをしたいのはおれだから。


「おれみたいなごつい野郎のっけて楽しい事無いだろうが…。」

「それが楽しいんだから仕方ないだろう。ほら、早く勉強始めろよ。お前のあの奇跡的な物理の点数をもう一度お目にかかるのはごめんだ。」

「この変態が……言われなくともやってやるよ。」

点があっただけマシじゃないか。
そう言おうかとも思ったがやめた。何てったって、コイツートラファルガー・ローは、学年で上位五番に常に食い込む秀才だ。ウチが県内では割と進学実績のある学校だから、恐らく全国レベルでも相当上の方に位置するのだろう。
おれはそんな学校のいわゆる落ちこぼれ。正直、おれの何が良くってコイツは纏わりついて来るのか全く理解出来ない。
秀才なら秀才同士で集まっておけば良いだろうに。
そりゃあ、トラファルガーは、秀才だなんだと騒がれる奴らとは、少し…いや、かなり毛色の違う奴だって事位はおれにだって分かる。
ただ、だからと言って、おれの所に近づく必要性は一切無いだろうという訳で。

「ん…どうしたユースタス屋。さっきから手が止まってるぞ。やっぱりわからない所でもあったか?」

……こうやって、勉強をみてくれる(密着度が高すぎるとは思うが)必要性も無い訳で。



「……なぁ、トラファルガー…なんでお前、こうやっておれの所来る訳?馬鹿を相手してたら、しんどい事ばっかりだろう?」

「珍しく殊勝な言葉だな……ん、お前、まさか気づいてないのか?」

「は?何がだよ。」

「はーーー……だからこんなにもリアクション薄いのか…。嫌われてるのかと思っていたが、まさか天然の方だったとは…。回りくどく行ったのが間違いだったのかもしれないな…。」

「ちょっと待て。おれ、置いて行かれてるから。結局何なんだよ。」
そう言うと、ううん、と考え出したトラファルガー。
トラファルガーって奴は、本当に腹立たしい事だが、割と端正な顔立ちであり、考える姿も非常に様になる。

…うらやましい限りで。

「…では、選択肢を選択肢を設けよう。
@お前の事が好きだから
Aお前の事を愛してるから
Bあわよくばお前を独り占めしたいから

さてどーれだ。」

「…!!…は……!?」

にやり、と嫌な笑いをしたコイツが憎らしい。



なんだよ、その答えは!!



「ちょぉぉっと迷ったけど、まぁ別に良いだろ。ちなみに、答えは知りたいか?ユースタス屋ァ…」


そして、にい、っと笑って一言、


「全部だ。」








それは、何だか処刑の様に聞こえた。



ついでに言えば、胸にチリッと痛みが走ったのを感じて、自分がかなり捕まってしまったという事は、計算外だった。





(これを…まさか…恋…とか言わねぇよ、なぁ…。)




まさかのまさか。な。


****
精神的にも負け負け!!
キッドは実はローらぶですが、無自覚です。
気付かない位が丁度良く無いですか?←

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あきゅろす。
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