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逃走(キドロ短)
逃げろ!!
って言った所で、逃げ場所なんて、存在しないだろ。
**逃走
おれは走った。
なぜって、
「待てコラァーテメェ!!トラファルガー!!」
と言いながら、赤い髪の毛、赤いバンダナを装着して全速力でユースタス屋が走って来ているから。
もし、これが普通の鬼ごっこなら、うっかりよろけたフリをして捕まるのだってアリだ。
捕まって走ってを繰り返す。
コレはコレで楽しいから。
でも、今回は違う。ユースタス屋の目の色がギラギラしている。
…まぁ…俺が悪い訳ですが。
「別に良いじゃねえかー!!
たかが髪の毛ちょっと切られた位でよー!!」
「どこが“たかが”だコラァ!!
こんな髪の毛だったらバンダナで全部纏められないだろうがテメェ!!
殺す!!須く殺す!!」
更にスピードを上げたユースタス屋。
うぉ…早…
ガシッ
「トラファルガー…つーかまーえーたー。」
青筋を浮かべながら、赤い口がニンマリと嗤い、俺の視界は真っ赤になる。
「あはは…
ゴメン。ユースタス屋。」
「知ってるか?トラファルガー…
ゴメンで済めば、警察なんて要らねえ。」
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この後に何が起こるかはよく知っている。
挨拶代わりの殴る蹴る。そんで軽い暴行。おれの弁解なんて一切聞かないから、なおさら勘弁して欲しい。
でも、おれは知っている。
「どこにも行くんじゃねえ…」
なんて、俺を抱きしめて言うんだ。
こんな独占欲の強い奴から逃げれると思うか?
とんだ馬鹿野郎なのは、おれもあいつもだ。
****結論。逃げられない。
何故って…こんなやつ、愛しすぎてほっておけない。
ロキドもキドロもどちらもいけますね。彼ら凄い。
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