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朽木ルキア+花太郎
「‥‥ルキア様」

「小華殿!?」「小華さん!?」


この姿なら怪しまれない、ユエはルキアが現世に来る少し前に任務で死んだと聞かされていた。花太郎はその亡骸を見ているなのに何故、目の前に居るのだろうか。

「どうし‥て、貴女は」

「ルキア様、花太郎殿‥今まで騙していて申し訳ありません」

「騙して?」


平に平にと頭を下げて二人を見上げる。小刀を掴み何かを唱えるとグワッと霊圧が上がる。

「‥ユエ、ユエなのか!?」

「申し訳なかった、こちらの姿は‥零番隊の姿だから、見せるわけにはいかなかったのです」

「あ、う‥」

抑えた筈の霊圧に花太郎は腰を抜かす、ユエは申し訳なさそうに微笑んで花太郎に手をさしのべる。

「花太郎殿、大丈夫ですか」

「はひっ‥貴女が“あの”ユエ様なのですか」

「‥様、は止めてくれないか?慣れない、それに花太郎殿もルキア様も‥友達ではなかったのか?」

「でも、貴女は」

「頼む、‥花太郎殿」

儚く視線を落としたユエはどこか小華を思わせた。花太郎は「ユエさん」とぎこちなく笑う。

「何故」「ここに」

「我も‥その、旅禍の一人なのだ、今は黒崎と行動を共にしている」

ひっと花太郎が短い悲鳴をあげた。ルキア奪還、それが旅禍の目的だと知っていて此処に居ることを許すなんてしかも相手は‥零番隊、花太郎は怯えることしか出来なかった。

「‥しかし、ソレは我の役目ではない、すまぬ」

「謝らないでください、ユエさん‥あの、身を隠していた方がいいのでは?」

「ああ、あちらの姿の方が良いか」

黒髪を密編みに、黒い眼鏡をかけた死神装束の小柄な少女になったユエ--小華はニッコリ笑う。

「花太郎殿、暫く世話になります」

「はい!」

「ルキア様、またお話しに参ります」

「はい」

どちらが、真か



どちらの姿でも、三人の関係は変わらないで欲しいと‥ユエは願った。


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