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ダウト(大人リボーンとツナ)3


ひやりとした壁に身を預けた綱吉に近づいた唇。
輪郭をたどるように合わされたそれに、体温が上昇する。
冷たいと思っていたかの人の唇は想像以上に温かくて
体温があるんだと思わせた。

触れては離れ、角度を変えて繰り返す口づけにじわりと熱があがって
呼吸が苦しくなってくる。

「鼻で息しろ」

ふっと笑った空気を唇に感じて、顔に熱が集まる。
言われた通り鼻で少しずつ息をしていてさえ苦しくなって、
唇をひらくとそこに何かが入ってきて、それがリボーンの舌だと気づくのに
時間がかかった。

上あごを何度も舌先で擦られて、ぬるりと絡まる舌に力が抜けそうになる。
逃げようとした舌もすぐに捕まって、飲み込めない唾液が口端から零れ落ちた。

「んぅ…」

とん、とリボーンの胸を叩くと漸く唇が解放される。
うっすらと開いた目に、互いの唇からひかれる銀の糸を自分の唇で舐める大人なその人がいて。
心臓がうるさいくらいにバクバクと音をたてていた。
壮絶な殺し屋の色香に目眩がする。

「覚えられたか?ダメツナ」

もっとして欲しくてゆるく頭をふると、息をつめるのが空気でわかった。

「とんだ娼婦だな」

「んっ」
「舌、出せ」
「あっっ、やら…」

音をたてて吸い取られるキスに脳まで蕩けそうになる。
呼吸まで奪われて、触れ合う舌の感触に背中が粟立った。

「…は、リボーン…」
「甘いな」
「っっ」

舌先で輪郭をなぞられ溢れた唾液を舐めとられて、
羞恥で首まで真っ赤に染まる。
立っていられなくて、ずるずると床に崩れおちそうな腰を
強く支えられて耳殻に吐息がかかって。

「つぎ、いくか」

悪戯に囁かれ、耳まで犯されて行くような感覚に
自然と涙が浮かんだ。



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あきゅろす。
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