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もどかしいのはお互い様 9(R18)

「…ツナっ」
「リボーンっ」

綱吉の中で果てたリボーンは、そのまま
上体を倒して乗り上げ、まだ呼吸の整わない綱吉に
口づける。

唇を重ねたまま、ゆっくりと綱吉の中からぎりぎりまで引き抜くと
艶をのせた声が咥内に響いて、そのままもう一度揺さぶりたい
衝動に駆られる。
体内からはリボーンが出した白濁が隙間から溢れて、腿を伝って零れていく。

掌でその体液をおいかけ撫でると、綱吉の腿にそれが広がって
あやしく光った。

「っや、なに、してんの」
「ん?いや、何かイロイロしたくなると思ってな」
「してんじゃん…」
「もっとしてえ」
「…リボーンさんすいません少し休ませてください」
「萎える台詞はくんじゃねえよ」
「とりあえず余韻に浸りたいんですけど…」
「いくらでも浸らしてやるよ、この後でな」
「ほんと…イイ笑顔で…」
「若いんでな?つきあってもらうぞ」

洒落にもならない台詞を吐いて、リボーンは再び後孔にそれを
突入れた。





何度も揺さぶられて、綱吉の意識がなくなったころ
ようやく夜があけてきた。
カーテンの隙間からの木漏れ日で、ふと目が覚めて隣を見るとリボーンが眠っていた。
いつの間にか変えられていたシーツやその他は、リボーンが
してくれたのだろうか。
あまりの気持ちよさに、最後の方はほとんど意識が
なかったけれど、リボーンが滅多に言ってくれない
言葉を、何度も耳元で受けた気がする。
それだけで心も身体も満たされていくのがわかった。

リボーンのいつも整えられている髪はすっかりと乱れて、あの目だけで人を殺せるような眼光は閉じられている。

初めてだと言うのに、何度も繋がった綱吉の身体は、
気怠くてとても起き上がれそうにない。
今日の予定は何だっけ?などと、つい考えてしまうのは
最早仕方ないくらいこの生活が日常になってしまっていた。
そしてその日常には絶対にリボーンにそばに居て欲しい。

『リボーン…』

声を出そうとして、枯れたような喉の違和感に
昨夜の事がまざまざと思い出されて
羞恥で頬が熱くなるのがわかる。

「好きだよ…リボーン」

乱れた前髪をそっとかきあげて、晒された額にキスをした。



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