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ダウト(大人リボーンとツナ)7

ふと目が覚めて時計を見ると朝の7時。
身動きしようとして綱吉の体に何かが乗っているのがわかった。

「リボーン…」

自分を囲い込むようにして寝ているリボーンの長い腕。
筋肉のついた細いけれど逞しい腕が昨夜は…。
もう途中から与えられた快楽に記憶が飛んでしまったけれど、
ベッド下に散らかった衣服が、やけに羞恥を誘う。
眠っている端正な男らしい目鼻だちを目にやきつけるように見つめて、
改めて自分を見ると胸元や首筋に残る赤い痕。
夢じゃない。

「寝ていてもカッコいいんだね」

くすっと笑ってその眠っているリボーンの髪を撫でようとすると、
ふいに手首を引き寄せられた。

「うっわ…」

力強い腕で巻き込まれるようにぎゅっと抱き寄せられた胸元。
規則正しいリズムで脈を打っている。

「…ねみぃ」
「…っ」

寝ぼけてなのか甘えたように抱きしめてくるその仕種に
幸せに包まれる。
普段のリボーンからは想像もつかないほど
愛しい仕種だ。

「こうやって女の人口説いてるんだね」
「…さあな…」

眠そうに目を閉じたまま、髪を撫でられる。
リボーンの胸元にすり寄って目を閉じた。
今はこれが本当だって信じたい。

「…学校行かなきゃ…」
「…学校なんざ休んじまえ」
「言ってることがいつもと逆だね…」
「減らねぇ口は塞ぐか?」

間近に顔を覗き込まれて、心臓が止まるかと思った。
漆黒の深い闇のような瞳が悪戯に笑む姿でさえ愛しい。

「やっぱりそうやって誑かしてるんだ?」
「知ってどうする」
「もうすぐ…居なくなるくせに狡い」
「やはり塞ぐか」
「リボ…」

上体を起こしたリボーンの宥めるような口づけに別れの寂寥が募る。
熱いマグマみたいな一夜と目眩がしそうなほどの抱擁。
自惚れていてもいいのかな…
沈みゆく意識の中、はっきりと頭に響く声

「教え子に手ぇ出したなんざ、お前だけだ」

きっともう逢えないだろうその人の声をしっかりと記憶して
次に目覚めた時はいない殺し屋にもう一度すき、と呟いた。






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あきゅろす。
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