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第9ターン「WDC予選 恵美奈vs発条B」
あらすじ
・ジュノンに『デモンズ・チェーン』
・『ネクロの魔導書』で蘇生させるのは…?
☆第9ターン
WDC予選
恵美奈vs発条B
「ウチは墓地のバテルを除外し、手札の『ヒュグロの魔導書』を見せる。墓地のテンペルを選択して特殊召喚!
装備モンスターのレベルは、発動の為に除外したモンスターのレベルの分だけ上がる。また、エトワールで攻撃力が上がる」
魔導召喚士 テンペル
地 ☆☆☆→☆☆☆☆☆
魔法使い族
ATK/1000→1500
「エトワールにカウンターが乗って攻撃力アップ!更にエアミットはレベルと攻撃力が上がる!」
魔導書廊エトワール
魔力カウンター×6
魔導法士 ジュノン
ATK/3000→3100
魔導老士 エアミット
☆☆☆☆☆→☆☆☆☆☆☆☆
ATK/2000→2400
魔導召喚士 テンペル
ATK/1500→1600
「テンペルの効果発動!テンペルをリリースして、デッキから2体目の『魔導法士 ジュノン』を特殊召喚!テンペルに装備されていたネクロも墓地へいく」
魔導法士 ジュノン
光 ☆☆☆☆☆☆☆
魔法使い族
ATK/2500→3100
よし、これで反撃できる!!
「ジュノンの効果発動!墓地の『グリモの魔導書』を除外して、『デモンズ・チェーン』を破壊する!1体目のジュノンを自由にしてもらうよ!」
2体目のジュノンが魔導書を読みながら呪文を詠唱すると、1体目のジュノンに巻かれた鎖が霧になって消えた。
「えぇ!? そんなぁ!」
「自由になった1体目のジュノンの効果を発動!墓地の『ネクロの魔導書』を除外して、ゼンマインを破壊する!」
「させないよ!ゼンマインの効果発動!
このカードが破壊される代わりに、このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除く!」
ゼンマインが不思議な力によって守られ、ジュノンの効果を無効にした。
破壊耐性持ちとかめんどくさ!
でもこれは欲しいかも。壁にできる。
一方の真梨亜&怜衣。
「2回まで破壊されないなんて強いね」
「倒すの大変だねぇ。わたしだったら1ターンじゃ無理…」
「私のプレアデスとトレミスは破壊じゃなくて『戻す』だから、すぐ処理できちゃうね」
「まりちゃん自慢?ねぇそれ自慢?」
「ちょっれいちゃん…痛!ちょ、やめ…内もも叩かないで!!やめ…やめろォ!!」
「痛い痛い!!まりちゃんこそ叩かないでよ!!痛!ごめん!ごめんって!!」
……真梨亜とれいちゃんは何じゃれあってるんだろう?
まあいいか。
あと2発でゼンマインを破壊できるし……
もう勝負はつくから♀謦」ろう。
3体ともレベルは7。
2体使ってエクシーズすると、もっと攻撃力が高いのを出せるけど、今回はしなくてもいいかな。
「ウチは『ヒュグロの魔導書』を発動!ジュノンを選択して攻撃力を上げる!そしてエトワールにカウンターが乗る!
エアミットはレベルと攻撃力が上がる!」
魔導書廊エトワール
魔力カウンター×7
魔導法士 ジュノン
ATK/3100→4200
魔導老士 エアミット
☆☆☆☆☆☆☆→☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ATK/2400→2800
魔導法士 ジュノン
ATK/3100→3200
こちら真梨亜DEATH(死)
れいちゃんと戯れているうちに、気付いたらえみたんのモンスターが…
伝説の神のカード『オベリスクの巨神兵』を殴り殺せる攻撃力になっていました。
誰でしょうか、前に「魔法使い族は火力が足りない」とか言っていたのは。
これを見る限り十分過ぎる火力です。
「えみたんすごぉ〜い!!」
れいちゃんは目をキラキラさせていますが、
私は呆然とした顔をしている事でしょう。
「バトル!1体目のジュノンでゼンマインに攻撃!」
魔導法士 ジュノン
ATK/4200
発条機雷ゼンマイン
ATK/1500
ジュノンが呪文を唱えると、光の巨大な玉が浮かんだ。
ジュノンはそれをゼンマインに飛ばす。
「きゃぁぁぁぁ!」
MAKINA
LP3800→1100
プレイヤーにダメージが通った。
フィードバックで盛大に後ろにとんで、地面に背中打ち付けたから痛そう。
「ぜ、ゼンマインの効果を発動して…破壊を、無効にする!」
だがゼンマインはフィールドに残る。
少しムッとした顔をしたジュノンは、持っている魔導書をゼンマインに投げつけた。
悔しいのはわかるけど止めなさい。そんなことしても破壊できないから。
「次はエアミットでゼンマインに攻撃!」
魔導老士 エアミット
ATK/2800
発条機雷ゼンマイン
ATK/1500
エアミットが杖を振り、魔力の衝撃波を飛ばした。
「きゃあぁぁぁ!!」
MAKINA
LP1100→0
ゼンマインが爆発した。
はい、ゼンマイン破壊&ウチの勝利。
2体目のジュノンは退屈そうにあくびをした。
攻撃の出番無かったもんね。
EMINA:WIN
ARビジョンが消え、元の風景に戻った。
「やったね、えみたん!」
「流石えみたんだわ…」
「まっ、余裕だね」
それにしても…
今日のデュエルでかかった時間が最短だった気がするなぁ。
一番最初にデュエルした私が一番時間掛かってる?
ちなみに黒門戦は……
あれは…カウントしないよ。短かったけど。
デュエルの中身が酷かったのもあるけど、何より黒門の名誉の為にもね。
「いったぁ〜」
吹っ飛ばされた対戦相手の河合マキナちゃんが立ち上がった。
ハートピースの欠片を持って私達のもとに来る。
「あ〜、負けちゃった…。はい。ボクのピースです」
少し残念そうな顔をした彼女が差し出した欠片は…
「「2つ!?」」
私とれいちゃんはシンクロしてしまった。
「ボク、本選にはあんまり興味無かったんだけど、ハートが好きだから完成させたくって!頑張っちゃったんですよねぇ」
マキナちゃんはちょっと照れくさそうに笑った。
1回は勝って欠片を手にいれてたんだ。1年生なのにすごいなぁ、この子。
でも本選に興味無いのにハートピースは完成させたいって何なんだろう?
「ボクの分まで頑張って下さいね、先輩!」
えみたんは欠片を受け取った。
「ありがとう。楽しかったよ」
えみたんが自分の欠片と合わせると、きれいにハマった。
現在の欠片の数は
私が2個
れいちゃんが2個
えみたんが3個。
うん。できれば今日のうちにもう1つゲットしておきたいなぁ。
「このあとどうする?」
3人とも一戦ずつ終えたから、そう切り出してみた。
日の入りにはまだ時間がある。
「ウチは3つ集まったから、今日はこの辺にしとくけど」
えみたんはそう言ってハートピースをパーカーのポケットにしまった。
「じゃあ、もう少し私のハートピース集めに付き合ってもらえる?」
「まりちゃんやる気あるね!いいよ!!」
れいちゃんはノリノリで答えてくれた。
「ウチも構わないよ」
「ありがとう」
そういうワケで、
またデュエルの相手を探すことになった。
………そういえば、最初あんなにヤル気の無かったえみたんがピース集めをリードするとは…。
つづく
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