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ブラマジ師弟の日常

月夜の晩の森。

「大変大変大変たいへ〜〜ん!!」

ステッキに乗って宙を飛び、木と木の間をもの凄いスピードてすり抜けて行く『ブラック・マジシャン・ガール』。

「お師匠様に、夕方には帰るって言っちゃったのに……、もう真っ暗だよぉ〜〜っ!!」

眉が八の字になっている。

ガールの師匠こと『ブラック・マジシャン』は結構厳しい人だ。言った通りの時間に帰らなければ…

「怒られちゃう〜っっ!!」

ガールは更にスピードを上げた。



 ☆



カチャ

ギィ…

「た…ただいま帰りました〜」

二人の自宅である洋館のドアを小さく開き、こそこそと入る。

「…遅い」

低い声が聞こえた。

「……………」

冷や汗を流しながらガールは声のした方を向く。

……ブラマジだ。

「…今、何時だと思っているんですか?」

一言ずつ区切るようにゆっくりと言う。

「…えっと…あの…」

ごにょごにょとはっきり言えないガール。

「………約束を破ったのは、これで何回目かわかりますか?」

「えっと…………五回目です」

「六回目です!」

師匠の口調が少し荒くなった。

ガールはビクッとする。

「ハァ……。まったくこんな時間まで……。夕方には帰ると自分から言ったのですから、きちんと守りなさい」

「はい…」

ガールは師匠に怒られ、下を向いてしゅんとする。

「ごめんなさい。お師匠様…」

「……ガール」

師匠が優しく言う。

「…あまり、私に心配をかけさせないでくれ。お前は私のたった一人の、大切な弟子なんですから」

「…お、お師匠様…!」

ガールが顔をあげる。

「もうしないと約束できますか?」

「はい!もうしません!」

師匠の言葉にガールは元気よく答えた。

「いい返事ですね。食事ができていますよ。いただきましょう」

「はい!」

キッチンへと向かう。ガールはニコニコと師匠の後に続いた。



厳しいような、甘いような。
そんなブラマジ師弟の日常。





後日。

「ガール!また約束を破りましたね!」

「ごめんなさいお師匠様!!」

「今日は夕飯抜きです!反省しなさい!」

「そんな!酷いですよう!!」

「酷いのはどちらですか!」


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ウチのブラマジ師弟は大体こんなイメージです。

ブラマジガールはマジ遊戯王界の永遠のアイドル(≧∇≦)

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