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リク3
隠した想い(赤柳)キコさん
「柳さん…今日はっ、今日は、今日こそは…!」

「いい加減にしないか。俺はそんな趣味はない。」

「何でですかっ!俺は柳さんが好きで仕方ないんですよぉっ!?ちゅーくらい…。」

俺は今、柳さんに猛アタック中だ。

テニス部の先輩たちも数人付き合ってる人がいるって聞いて、俺も負けてられないと本気を出し始めたんだけど。

「俺にその気はない。無駄だ。」

こんな調子で振られまくってます。

「どうしてもダメなんですか?」

「地球が割れようと無理だ。」



今日もダメでした。仁王先輩には頭を撫でられてからかわれた。むー。自分が上手くいってるからって余裕こいて。



しかし、思わぬ転機が訪れた。柳さんが座っていて俺が近づいて話しかけようとしたら、躓いてしまって。

「ッ!」

ガツンと衝撃。何かと思えば口に大打撃。

「イタ、タ…すみません柳さん…。」

柳さんを見ると口を押さえていた。もしかしてこれって、事故チュー?

みるみる赤くなる柳さんの顔。どういう事?

「柳…さん?」

「…な…んだ…赤也…。」

「もしかして気持ち悟られないように拒絶してました?」

「ッ!」

俺の考えもあながち外れてはいないようだ。



「ね、ちゃんとキスしましょう?ね?ね?」

「な、何を言っている。しないと言ったらしな…ん…っ。」

衝動的にキスをしてしまった。でも柳さんは逃げない。突き飛ばすなり何なりすれば良いのに。

「…んっ…ん、んっ…ぅ…。」

ヤバイ。止まらない。皆はすでに部活を終えて帰ってしまったし、鍵の当番は柳さんだし。

誰も邪魔に来ない。絶好のチャンスだ。

「柳さんッ!」

「…赤、也…っ待て…ぁ…!」

「どうして今、逃げなかったんすか?」

「きっ、キスが…気持ち良くて動けなかった…。」

わざわざ素直に言うこともないだろうに。でも、そんなところが柳さんらしいというか。

「続き、しますよ?もう、火ぃついちゃいましたから。」

「…んんっ…赤、也…ぁ、う…。」

部室の壁に押し付け、ワイシャツ越しに乳首を噛んでやる。柳さんが反り返り首元を露にして、俺は吸い付いた。

「んんっ!」

「へへ、キスマークつけちゃいましたからね。」



イタズラっぽく笑ったら真っ赤な顔で睨まれた。滅多に開かれない目で睨まれるのにゾクッときたりして。

「たまんねぇっす。」

ズルズルと柳さんは床に座ってしまった。まるで力が抜けたように。

「柳さん?」

「っ、不意を…つかれた…。」

「気持ち良かったですか?」

「よ、くな…ぁっ…。」

「じゃあ、こっちなら。」



俺は下着をおろした。まだ反応していないモノを握る。触った途端に芯を持ち始める。

気が良くなった俺は、反応する場所ばかりを狙ってしごいた。

「…ぁ、あっあ…赤也、やめっ…こんな…。」

「気持ち良さそうにしてるのに?嫌がるんすか?」

「んっん、んぅ…ぁ…。」

嫌がるそぶりを見せるが逃げない。これは続きをしても良いという事か。

「いいんスね?」

「………っ…。」

「じゃ、舐めさせてもらいまーす。」

これは見た目にもかなりくるだろう。主導権を握っていればそんなことはないのだろうが。

「…んっくぅ、うっあ…ひ、ぅう…あっ…。」

「ん?柳さんかなり敏感ですね?自己開発とかしてました?」

「ッ!」

顔に出してないつもりでも赤くなってしまえばバレバレだ。

つまり、柳さんは一人エッチで好きな場所を刺激する癖があるってことで。

「…ぁあ、あっ…赤、也…っイク…!」

その時の柳さんの顔があまりにもエロくて、俺は口を外してしまった。

「わっ、ぷは!」

「ッ!あ、ぁあ…すまない!」

「いいッスよぉ。可愛い柳さんが見れたから。ところで柳さん、本番しても…。」

「ぅ。」

「ぅ。って嫌そうだなぁ。」

「いや、後ろというのは厄介でかくかくしかじかで準備が…。」

「……詳しいッスね。」

「よ、予備知識、だ。」

こんな風に説明されたらやるしかないだろ。という訳で、潤滑油代わりにハンドクリームを用意してゴムまで。

「何でゴム…?」



「な、生は…恥ずかしい…。」



変な所が律儀である。そんな柳さんが可愛い。

「う、ん…ぁ、くっ…これは、気持ち悪い…。」

「じゃあもっと奥かな。」

「ぅううっ!は、ぁっ…赤也!」

「へへ、見ぃーっけ♪」

「…ぁんっ…やめ、赤也ッ…ふ、あっ…!」

柳さんのいい場所を刺激していると、締め付けとともにだんだん弛緩していく。

「…はぁっは、あ…っ焦らすな…赤也…。」

「もう我慢できないんスか?じゃあ行きますよ?」

余裕ぶっこいてる俺も実はドキドキだ。裸になり、柳さんの身体を舐めつつ準備を整える。

「ぁ、あっあ…赤也、ダメ…っん…!」

「痛がらないなんて、エッチだなぁ〜柳さんは。」

「…違っ…ぁっあ、んッ…ァ…!」

夢を見てるような顔になっていく柳さんに、俺は優越感を覚える。

「柳さん…よだれ垂れてる…可愛い…。」

「…ぁうっ…や、言うな…っ…。」

「もう俺、限界なんスけど…。」

「…っデータ…取ったから、な…っ…!」



ズプリと入り込んでいく。中の熱さが身体を昂らさせていく。絡み付く感じが堪らなくて奥に進んでいく。



「やぁあ、あっ!」

「ああもう…可愛すぎるよ柳さん…。」

「んっ!ぁ、は…奥まで…っ、入ってくる…ぅ!」

瞳をギュッと閉じて歯を食いしばる姿は俺を加速させた。

「あっあ、あっイク…!」

「柳さんの可愛いイキ顔…見せて。」

「んっう、ぁあ、あああッ!!!!」





「ちょ、ちょっと痛いッス…。」

「いいか、これは強姦だ。」

「え?だって柳さん俺の事、好きでしょ?」

「…っ…お前は…まったく…。」

隠していた想い、だといいなと思う。滅多に赤くならない柳さんが破顔している。

「ねぇ柳さん、好きッス。」

「…もう、分かった。分かったから…俺ももう…隠しきれそうも無いし、な…。」

紅潮した顔で笑う柳さんに、俺も笑い返した。



END
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「第十回特別リク2」キコさんリクエスト。柳受けBL…というリクエストでした。
柳さんが可愛ければ!ということで私的萌えを詰め込んでみました。
相手を乾にするか真田にするか赤也にするかで迷いましたが後輩に下剋上させちゃいました^^
なにかございましたら、返品どうぞ。

リクエストありがとう御座いました。
こんなものですが、感想頂けると嬉しいですv
write.2009/06/14

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