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青春メモランダム
T.

今日はいつも通りだった。


あ。


いや、一つだけ違った。







"好きです"




そういえば俺、告白されたんだった。




驚きよりも笑いの方が込み上げてくる。



こんな顔をしているからか、女には困らなかった。寄ってくる彼女達を俺は受け入れた。

…ただ俺は飽き性だった。

一人に固執しない冷めた性格のせいか、付き合っている女には"冷たい"と何度愚痴られたか。
付き合っている子がいるのにも関わらず俺はたくさんの女と遊んだ。
それを浮気と言われても、俺は気にも止めなかった。


何度も叩かれた頬が次第に痛みを感じなくなるように、いつしか俺は別れ際の相手の涙でさえ疑問を感じるようになってしまった。

…お前だって他の男と遊べばいいじゃないか。

何度付き合い、別れたのか数え切れない。

果たしてアレは何回目なのか。…そんなもの覚えてない。

付き合っては別れ、付き合っては別れ―…
無意味な繰り返し。



くだらないことを繰り返す自分に
尚も寄ってくる女に


…笑えた。











"いいよ。"

返事は返した。
俺の言葉を聞いて顔を綻ばせる目の前の奴。

嘘なのに。

…そんな顔すんなよ。
アンタが期待しても、俺はそれに応えることは出来ない。

いや、

応えようとしないだろう。







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あきゅろす。
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