名も無き唄
チョットっつ、猛進。
転んで
擦りむいて
傷ついてなお
僕は走るんだ
貴女を追ってここまで来たのに
いつの間にか見失ってしまったよ
そのうち訳もなく只走り続ける
ロボットになって
なんだか悲しくなった
どんよりとした灰色の空が
俺を潰してしまいそうで
なんだか怖くなった
これ以上空は見ていられなくて
前に目を向ければ
君がいた
何も言えない俺に貴女はいらずらっぽく笑いかける
もう追ってこないの
と
そして消えた貴女の名残を俺は噛み締める
それは甘くて切なくて
なんともいえない感情
ソレをもう一度噛み締めたくなった
だから俺は走りつづけるんだ
猛々しく走るでもなく
虚無感を背負うのでもなく
俺は走る
でもあんまり急ぎたくないな
貴女を追っているこの時間も大好きだから
終わりのないおいかけっこ
可愛いらしい響きに笑みをこぼす
少しずつでいいんだ
ちょっとずつ
ちょっとずつ
それでいて真っ直ぐに
貴女を想う俺の心のように
猪突猛進じゃなくて
チョットっつ、猛進。なんだよ
****
このサイトのテーマみたいな?笑
ちょっと違いますが、少しずつ猛進するという概念は一緒にしたつもりです!!
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