Eternally Love 〜永遠の恋〜
2
「うっ…つぅ〜!!」
ごんっという鈍い痛みと共に僕の視界に星が跳ぶ。
しばらく目がチカチカして開けようと思っても開けられられなかった。
だけど、
「だっ、大丈夫っ!?」
「はっ、はい!!大丈夫です!」
あまりにも可愛くて透き通る声に僕は飛び起きた。
だけどまだ目が開けられなくてつむって言ったものだから…
「くすっ…おっかしぃ〜。目閉じたまま言ってる。」
笑い方も可愛いなぁ〜なんて。
少しでも顔をみたくて、頑張って目を開ける。
そこに写っていたのは…
茶色のふんわりとした髪。
同じく茶色の大きな瞳。
肌は透き通るような白い肌。
そこに咲く赤く可憐な唇。
「お人形……。」
「フフッ…私は人間だよ?」
いや、でも本当に可愛いなぁ。
しばらくボーッとしていると、目の前で手を振られた。
「ねぇ、なんでこんな所いるの?」
「へぁ!?あぁ〜えっと。」
やっぱり"迷った"なんて言ったら引かれてしまうだろうか、なんてない知恵絞って考えていたら、
「もしかして迷ったの?」
「うっ…はい。」
図星を刺されてしまった。
恥ずかしさに僕が下を向いていると、突然手を引かれた。
僕がびっくりしていると、
「私が案内してあげるっ!!」
にこやかに彼女が僕に笑いかけた。
それに胸が高鳴ってしまったのは、僕だけの秘密だ。
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