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短編集(~2019)
04
 


 耳を散々弄ばれて、息が上がる。
 体が痙攣してるみたいにびくびく跳ねる。
 耳、首筋、鎖骨。生々しく舐め上げられて、息が詰まりそうだ。


「…ユズ」
「……っ、ふ…っ」
「…ユズ、」
「ぁ、……んっ」


 名前を呼ばれて甘い声で何度も何度も呼ばれて、その囁く声が腰にクる。
 顔を向かされて啄むようにキスされて。
 俺の脳みそをどろどろにする気か。
 こんな、


「ん、んむ…、ふ、ぁ…」
「…ユズ、顔がやらしい」
「…っるせ、…も、や、」
「やだ、やめない」


 ねっとり、深く、咥内を荒らされる。息が出来なくなる。くらくらする。
 空いてる手がメイの服を掴む。
 口の端から唾液が溢れるのを感じて、侵食されていく。
 のまれる。


「…はっ、……ふ、んぅ」
「もっと。ユズが、足りない」


 も、やだ。
 思考回路が停止する。どろどろになる。
 横から顔を支えられてるせいで、顔を背ける事が出来ない。
 部屋の中に響く音がいやらしい。


「……んんっ、はぁ、…っメ、イ」
「ん?なあに、ユズ」


 すんごい嬉しそうな笑顔。
 なんか、むかつく。

 鼻が触れる距離で、色気たっぷりな声が脳に直接響く。
 だめだ、考えらんない。真っ白になる。
 暑い。熱い。


「ユズが名前呼んでくれるのがレア過ぎて、嬉しくて止まんないよ」
「……ふざけ、んむ」


 キスが気持ち良すぎて、もう、わけわかんねぇ。



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柚子くんデレモード入りまーす。

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あきゅろす。
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