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「同室の奴はー…あった、狭山慎（さやましん）だな。おぅちゃん襲われないように気をつけろよー？」
いつの間にかちゃん付けだし。まあ別にいいけど。
ルームメイトは狭山慎って奴か。これから一年一緒に過ごすんだから、仲良くなりたいな。
つか、
「俺みたいな普通なのが襲われるわけないですよー」
襲われるとかないない。
「あっちゃまー。無自覚ちゃん？大丈夫かな…」
「何か言いました？」
「あーいや、おぅちゃんは可愛いなーって」
俺が可愛いって…
「悠冶先輩、可愛いっていうのは、うたみたいな子のこというんですよ？」
「んまぁ、しぃちゃんも可愛いけどねー。おぅちゃんのはカッコ可愛い？とかキレカワとかのタイプ」
キレカワって、キレイとカワイイの略か？
「まあいーやいーや。
それより軽く寮の説明聞くー？マップ見れば分かるだろうけど」
いちいちマップ見るのも面倒くさいしなぁ。
聞いて大体は覚えてしまうか。
「じゃあ折角なんでお願いします」
「りょーかい。んじゃーまず一階からね。
１階は知っての通り、僕の寮長室がある。それと大浴場とコンビニ。露天風呂もあるよー。コンビニは２４時間体制だから。
次は２階。食堂、喫茶店、談話室がある。
３階は一年の部屋な。二人部屋の。
４階と５階は一人部屋の二年の部屋。
６階と７階は同じく一人部屋の三年の部屋。
８階は生徒会室と生徒会役員の部屋。
最後に９階は理事長室。
ちなみに８階と９階には一般の生徒は行けなくなってるんだー。
何故かというと、生徒会役員と理事長が持ってるカードキーをエレベーターに差し込まないと動かないようになってるからー」
９階まであるのか。
マンションみたいだな…。
「あと部屋の説明もしなきゃ。
部屋にはテレビとかパソコンとか一通りの物はそろってるからー。
言ってくれればプライベートルームにもつけてくれるよ。
キッチンもあるけど、殆どの人は使ってないだろーね。
あとプライベートルームはどう改装してもオッケーだから」
一通りそろってるってのは嬉しいな。
買わなくて済むし。
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