トラブルメーカー 魔王です 和田雅樹 彼は、尚の恐怖でありトラウマ。 尚は小学生の頃、和田に川へ落とされた。 それが原因で川へ落とされた事以外の記憶がほとんどない。 尚の中ではそれが全て。 そんなトラウマが目の前に突然現れた。 「おまえ、なんも変わんねぇのな」 和田の言葉に尚は動揺で瞳を泳がせる。 「尚」 和田は尚を射るように見つめる。 「俺の側にいるんだ」 「前みたいにな」 なかなか頷かない尚の顔を、和田はギリっと強く握る。 尚は、和田の180センチは超えているであろう長身を涙を浮かべて見上げた。 「わ、かった」 ああ、神様。 魔王がいます。 [*前へ] [戻る] |