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トラブルメーカー
2


ぶわっ、と背中から汗が吹き出る。
身体が鉛でもつけられたかのように自由に動かない。


「大丈夫、中毒性はないから」


「ちゅど…」


何を盛られたんだろう


まさか紅茶にでも入れていたのだろうか。


尚の身体が恐怖に震える。




「あれ、震えてるの?」



宝石のような瞳が悪戯っ子のように細まったのがみえた。

細く白い指先が、愛おしげに尚の髪を撫でる。



「やっ…」


「怖がらなくても、大丈夫」




優しげに笑う梓の顔は、雄の香りを漂わせており、尚は本能的に危機感を感じとった。




(喰われる…)



「んむっ、」




柔らかい唇が尚の唇を啄ばみ、赤い舌がちゅぷ、と尚の唇の間を割って入っていく。


くるりと舌を巻き取られる感覚に尚の下半身がじんわりと反応した。








「あ、んやめっ!」


角度をかえてしつこく攻めてくる舌に、尚は涙が溢れそうになる。


優しげなキスはまるで恋人同士がするような行為で、逆に尚を苦しめた。


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あきゅろす。
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