トラブルメーカー
ノンケキラー
「だから言っただろう、信用するなって」
ギラギラと梓の目つきが変わる。
(え、なんで)
体に力の入らなくなった尚を、梓はひょい、と軽々と持ち上げた。
細身の体には考えられない力だ。
「僕はね、君みたいなウブな子が落ちて行くのが大好きなんだよね」
(落ちる?)
今だに状況を飲み込めない尚をベットにぽんと放り投げた。
「僕にどっぷりはまらせてあげるよ」
にぃ、っと口角をつりあげて言う梓の顔は雄の顔をしていた。
尚はようやく状況を飲み込めたのか、ぐぅ、っと目を開き渾身の力でジタバタと暴れた。
しかし、それも虚しく体はおもうように動かない。
「くっ…!!!」
「そんなにきばらないで」
ぷつ、ぷつ、とボタンを開けられていき尚はこれから行われようとしていることに絶句した。
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