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トラブルメーカー
2



昨日の夕食は持ち込みでコンビニ弁当を食べたため、食堂へ来たのは今回が初めてだった。


食堂はガラス張りになっており中から芝生が生い茂る庭が見え、庭の真ん中には花壇と噴水が設置されていた。
入り口を入ってすぐに食券機が3つならんでおり、中は4人掛けのテーブルが15個、2人掛けのテーブルが8個あり、かなり広い空間である。


まだ6:30ということもあるせいか、食堂の中は数人の生徒しかいない。

尚は、朝食洋風セットを選び、食券を厨房にいた若いお兄さんに渡した。


「おはようございます」



挨拶をすると黒いタオルを頭に巻いている爽やかなお兄さんがどこか嬉しそうに挨拶を返してくれた。


数分で番号が呼ばれて食事を受け取り、尚は食堂の1番奥の二人がけのテーブルへと座った。


野菜メインのサンドウィッチとコーンスープ、ハムエッグと牛乳がトレイにならんでおり尚はサンドウィッチを美味しそうに頬張った。


時計をみると、未だ6:40である。



そういえば、と尚は朝のことを思い出す。



(和田君はこんな朝早くに学校へ行ってどうするんだろう)



時計を見つめていると、カチャ、と対面の席にトレイが置かれた。


「おはよ、一緒に食べてもいいかな?」







そこにいたのは、昨日受付をしてくれた寮長の梓だった。


「あ、おはようございます!どうぞ」



「ありがとう」



蜂蜜色の綺麗な瞳で、美少女にも見える寮長にふわぁ、と微笑まれて尚はドキリ、と胸が高鳴るのを感じた。




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