トラブルメーカー 初めての食堂 尚が顔を洗ってリビングに戻ると、既に和田は姿を消しており、シンクをのぞくと綺麗に洗われたコーヒーカップが水切り台に置かれていた。 ぐぅ、とお腹が鳴る。 「お腹空いたな」 尚は新しい制服に身を通した。 パリッとした純白のワイシャツのボタンを1番上までしっかりと留め、ネクタイを綺麗な三角に整えて締める。 制服を気崩さずにしっかりと着こなし、髪はワックスを使わずに自然と後ろへ流した。 「よし、いこう」 尚は磨いたばかりのピカピカの靴を履き、食堂へと向かった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |