トラブルメーカー
6
「男同士はノーカウントだろうが!俺だって初キスは女とするって決めてんだよ!」
ノーカウントなんですか、そうですか。
尚はガクンと項垂れる。
まさか、男とキスするなんて。
しかも、尚にとって恐ろしい男と、だ。
尚は泣きたい気持ちを抑えながら和田を見る。
「だからって、付き合ってるって設定にしなくても…」
「いいんだよ、おまえもここで生活すればわかる。
俺の側にいれば、おまえも俺も安泰なんだ」
尚はとんでもないところに入学してしまったことに肩を落とした。
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