佑真inハイスクール
脱走
side佑真
ペシペシと頭を叩かれて目を覚ます。
「んー・・・」
重い瞼を擦って開けると、目の前には担任の顔(ドアップ)が・・・そして我らが担任、新庄先生の手には大量の課題プリント・・・
・・・・・・・
ガバッ!と効果音がつきそうな勢いで俺は椅子から立ち上がり脱走を謀った
あんな大量の課題やりたくない
つーか、居眠りぐらいであの仕打ちはナイだろ!
「あ゛!?待てコラ平賀!!」
ドスの効いた怒鳴り声が聞こえたが気にしない
去り際に「なぜ起こさなかったんだ」と慎を見るが「ごめぇーんw」と手を合わせてニヤニヤしていたので後でしめよう、と決めて教室を後にした
佑真が出て行ったドアを見ながら溜息をついた新庄先生は、渡す相手のなくなったプリント(の山)を教卓に置いた
「逃げられたか・・・まあいい。HR再開するぞー」
先生の声に、なんの事態かと呆気にとられていた生徒たちも姿勢を正し、来週行われる[交流会]の説明に耳を傾けていた
この時素直に課題を受け取っていたら・・・
と佑真が後悔をするのはもう少し後の話である
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