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佑真inハイスクール


そんな二人の元にもう一人生徒がやってきた
灰色に近い黒い髪を靡かせて、ニコニコと微笑みながら近づいてくる
  
「おはー、佑真」

「はよ」

「慎ちゃん俺にはー?」

「・・・」 

「ひどっ」

樹希を普通にスルーした慎という少年は佑真の机の前の椅子に座った

その様子を佑真は微笑ましいな
とのんびり観察している

こんな会話がこの三人には当たり前だから


「二人は何を話してたの?」

「・・・女の子・・・」


しょんぼりと告げる佑真を慎は苦笑いで見つめた

   
「またそれかー、いい加減諦めて彼氏作りなって。そして俺に萌えを提供してくれw 」

ニヨニヨと嫌な笑みを浮かべている慎
そう、彼は腐男子…という者だ

そんな彼に佑真はため息をつく


「・・・もういい寝る。先生来たら起こして」

机に突っ伏した佑真は慎にそう告げ、寝る体勢に入ってしまった

「はいはい、おやすみー」

既に寝息を立てている佑真を見て樹希と慎は穏やかに微笑んでいた 

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